[2022/04] 中小IT企業への調査でエンジニア(プログラマー)不足が顕著。特にエンジニアの稼働率が高い言語・フレームワークとは?

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中小IT企業で相変わらずプログラマー不足が顕著

株式会社 デジタルビジネスシェアリングは、「中小IT企業のビジネス・業務の変化と今後の動向調査」を実施した。広がり続けるIT業界のビジネスが浮き彫りとなる結果となった。

特にエンジニアの稼働率が高い言語・フレームワークとは

特にエンジニアの稼働率が高い言語は「JavaScript」「PHP」「Java」で、フレームワークでは「Node.js」「Vue.js」「Laravel」でした。アンケート結果から、どの企業にも案件の分母が多い言語を習得しているエンジニアが所属していることがわかるとのこと。これは当然の結果だと言える。

稼働率が高い言語:JavaScript

JavaScriptはフロントエンドエンジニア(プログラマー)の主戦場と言える言語で、クライアントサイド、つまりサーバ側でなくブラウザ側でしか達成できないプログラムの開発がおこなえる。たとえば、フォームのセレクトボックスで選択肢のひとつがセットされたときに発動するプログラムを仕込むことができる。バックエンドエンジニアの領域であるサーバサイドのプログラムではこれはできない。

また、アニメーション的な動きなどもJavaScriptが必要となってくる。JavaScriptのライブラリであるJQueryも依然として短時間で開発を可能にするため支持は高いが、生のJavaScriptの開発者の需要は依然として高い。

稼働率が高い言語:PHP

バックエンドエンジニア(プログラマー)の担当領域であるサーバサイト言語のひとつであるPHPは依然として利用されることが多い。Webサービスがビジネスのメインである企業はRuby on Rails、GOにスケーラブルなクラウドサーバを組み合わせた大規模な構成を採ることが多いだろうが、Webサービスがビジネスのメインでなく、自社サイトや自社ECサイト、自社の顧客管理・商品管理のサーバはアクセスが大規模でないことからクラウドサーバにする必要性はなく、レンタルサーバが選ばれ、レンタルサーバで利用できるPHPが依然として選ばれることになる。

IT人材のうち、エンジニア(プログラマー)が最も不足

同社の調査は中小IT企業49社となっており、「エンジニア(プログラマー)が足りない」と回答したのは34社とのこと。次いで「PM(プロジェクトマネージャー)が足りない」という回答したのは30社、「営業が足りない」と回答したのは24社となっている。

業務を遂行するのに必要不可欠なエンジニア(プログラマー)の他、プロジェクトを管理するPM職・受発注を取り仕切る営業職の需要が高まっているとのことだが、ここで重要なポイントがある。それは、この場合の営業職の落とし穴である。

IT企業は営業職もプログラミングができないと務まらない

PM職はエンジニア(プログラマー)の上位職といえるが、営業職を甘く見て務まらないケースが少なくない。IT企業の営業職はそれなりにプログラミングができないとPM職の負担が増大してしまう。
営業職がプログラミングに明るいほどPM職の負担は減り、IT企業営業としての人材価値は高まると言える。

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